Juttoku.店舗便り
Juttoku.の世界観や香りを五感で感じ取れるJuttoku.店舗。本コラムでは、お店でのあれこれをお届けします。
オコウ学
にっぽんてならい堂主催にて、「オコウ学」と題しトークショーを行わせていただきました。
トークショーといっても一方的に話すというよりは、店主の中村さん主導のもと、参加者皆さんのお話なども聞きながら行うので、参加者皆さんとの対談をするという少人数の会。会場が中野にあるモノ・モノさんのところということもあって、とてもアットホームな空間の中で和気あいあいとした雰囲気で行われました。
お声がけいただいたのが去年の12月ごろ。どういう話会になるのか・・そして、お話ができるのか・・いろいろとドキドキしていましたが、無事に終えて安堵しているのと同時に、本当に有意義な時間をいただけてただただ幸せでした。
今回ご参加いただいた皆々様。
あらためまして、この場をお借りして御礼申し上げます。
ご参加いただき、誠にありがとうございました!!
お香って何?!
今回のおはなし会。まず初めに店主の中村さんが皆さんに問いかけたのが「皆さんにとって、お香ってどういうイメージがありますか?」という質問。
どういう答えがでてくるのがドキドキしていました。そして、皆さんすらすらと配られていた画用紙に書かれ・・・。
奥深い、嗅ぐと落ち着く、安らぎ、気持ちに寄り添ってくれる、歴史が深い、香かなもの、色、お墓、漢方、日本のDNA、高い香木がある
面白いですね。“お香”という言葉一つでとらえるイメージも種々様々。
そのイメージを皆さんそれぞれがシェアしていただくなかで、私も含めみんな“うん、うん”と。
みんなそれぞれのイメージがある中で、あらためてこの“お香”というものを知っていこうという流れで会は進められていきました。
日本のお香について様々な角度がから探求
わかっているし、よく使うけど、“お香”って何?!と言われたらどうこたえる?!など、知っているようで知らない面々もあるお香。
店主の中村さんが進行していただきながら、「なぜお香を?」「日本のお香の特徴とは?」「平安時代の流れというのは今でも続いていると思うか?」等々興味深い質問をいただきながら、Juttoku.が考える視点、経験からいろいろとお話させていただきました。
特に平安時代の流れは今でも息づいているのか?というご質問はとても興味深かったです。香の歴史そして日本の背景を背景を紐どきながら、Juttoku.の視点での回答になりましたが、対談というかたちだから生まれる新しい視点により、学び深いものとなりました。
職人の声
日本のお香の歴史や文化などもお伝えさせていただいたうえで、あらためて、Juttoku.のお香についてご紹介させていただいました。
Juttoku.のお香と題し実際にどう作られているのかを撮影していた映像をショートムービーをご紹介させていただきながら、実際の作業風景をご紹介。
繊細なものだからこそ、ひとつひとつ丁寧に細やかな作業・心配りが求められるもの。
職人たるゆえ、の部分も少しでもお伝えできていれば幸いです。
海と山に囲まれる自然豊かな淡路島。
店主の中村さんが「なぜその職人さんがいいのですか?」という質問をいただきましたが、つくる工程やこだわりもそうですが、やはりその方々の人となりだと思っています。
「香りは鼻じゃなく、心に響かなきゃ意味がない!」
「仏様へはまがいものの香りでは伝わらない」
お会いしてからもう10年幾何の年が経ちますが、お会いした当初からその想いは一貫しておられ、もう何十年とやっておられるのでそれはそれはもはや信念でもあらられと思います。
香りを聞く
そして、最後に「聞香」体験を行わせていただきました。
今回ご用意させていただいたのは「伽羅」。部位は中中、香りは甘・辛・苦。
本当に特別な伽羅の一つでしたので、きちんとした火加減で香りを聞いていただけるか心配でしたが、皆さまに最後にその香りを堪能していただけたご様子でしたので安堵しております。
オコウが担うもの
今回のおはなし会をつうじて、あらためて様々な視点から「お香」について考察することができました。
最後に店主の中村さんが「Juttoku.さんが考えているお香というのは、“自分と向き合う時間”であるのかも。皆さんが考える“自分と向き合う”とはどういうことですか?」という問いかけを。
・料理を作るというのも同じような時間
・丁寧に感じるということ
・雑にしない
・ゆったりする時間
・自分と真正面から向き合う
・自分を認める
・自分を許し、受け入れる
・素直になる
皆さまそれぞれの答えがありどれ一つとして間違っているものはなく、それが自分との向き合い方なのだと。皆さんのお話を聞きながら各々がなるほど~と頷き、そこから新たにまた知る楽しさもうまれとても濃いおはなし会でした。
思いなどはそれぞれではありますが、共通しているのは“いかに今を生きるか”ということだったのかもしれません。 これからAI化の時代へとどんどん進化し、ロボットと人間という枠組みがはっきりでてくると思います。ロボットと人間なんて露骨に違うだろうと思っていたのですが、“人間だからこそ”という部分は意識しないと失われていくところでもあると思っています。
今回のオコウ学というテーマでのおはなし会。いろいろな学びをえられるとても有意義な時間でした。
あらためてご参加いただいた皆々様方、ありがとうございました!