淡路島出張記の続きです。
淡路島では、香木の香りを堪能してきました。
香りをお客様にご紹介する以上、私たち自信が香りのエキスパートにならなければいけないという思いで、まるで香りマイスターになったかのように、様々な種類の香木の香りを焚いては香りの聞き比べをしました。
多くの方がよくご存知なのが、『白檀』の香木だと思います。
おそらく、「白檀」の香りは、どれも同じ!だと思う方も多くいるかと思います。
(正直、この仕事を始める前は私はそう思っていました)
しかし、「白檀」にも自然の生産物なだけに、生産地、木の樹齢とうとうによって、香りの質も様々でした。教えていただいた方によると、白檀の最高級品は、インド産とのこと。また、中にはまだ樹齢が若いのに、切り倒してしまっているものもあるそうです。そういう木片は、自ずと香りの質も下がるのは予想がつきますよね。
私たちも、何種類の白檀の香りを聞きましたが、やはり最高級品の白檀は、火をつけて燃え上がってきた途端に、わかりました。
同じ白檀の香りなのに、その最高級の白檀の香りは、自然と鼻の中に吸い込まれていき、香りも深みのあるほろ甘い香りでした。まるで、温かく包みこんでくれているかのような錯覚をおぼえてしまうような温もりさえも感じる香り。
一方で、一番安価な白檀の香りというのは、たしかに甘い香りがするのですが、どこか煙臭さが際立ってしまい、その香りの世界にときこめられない感じでした。
その他にも、伽羅や沈香も聞き比べしました。
どの香木にも共通していえるのが、本当に同じ種類なの?!と思ってしまうぐらい、グレードによって香りの質も様々。
当店のお香は、上質な香りにこだわって一つ一つ作っていることもあり、
お香の原料となる香木のグレードも高級なものを選び製造しております。
まだまだ修行の日々が続きますが、この日一日だけで、スタッフ一同、香りの聞き分けができたと自負しております*