福をかき集める~酉の市~

Juttoku.便り
心に深い安らぎを与えてくれる「美しいカオリ」を、自然と調和する「美しいくらし」に、をコンセプトにもつJuttoku.。
四季の美しい日本にいながら、自然と調和する暮らしのなかで、日々様々な出逢いや学びに恵まれます。それは、自然の時間の中に自分を置くことで感じることや、自然をつうじて学ぶ日本の美意識、そして旅先などで見聞することなど。本コラムでは、Juttoku.の折々の暮らしをお届けします。

酉の市

年の瀬の風物詩かのような酉の市

今年もあっという間に年の瀬に近づいてきていますね。酉の市のニュースや話題を見聞きすると、『あぁ今年も一年あっという間だったなぁ』と思わざるをえないほど。 年の瀬に向かう風物詩にも感じます。

春を待つ ことのはじめや 酉の市

其角の句にこの歌があるそうですが、時代は変われども、11月のこの酉の市はお正月が近づいてくるそんな高揚感をも感じる、また同時に、年の瀬に向かっていく気持ちが交錯します。

Juttoku.も、去年の二の酉の日に新宿の花園神社で熊手を買ったのがはじまりで、今年で二回目になります。会社は7年目に入れども・・・、去年熊手を買うときは“初心”の気持ちにたつかのごとく、一番安く小さい熊手を購入し、それから店内に飾らせていただいておりました。

それから一年・・・・。あまりの月日の早さに驚くばかりですが、今年もスタッフメンバー一同で熊手を購入しに行ってまいりました。

浅草 鷲神社へ

DSC_0642 (2)二の酉の日。今年は、新宿の花園神社ではなく、酉の市起源発祥の地といわれている浅草にある鷲神社に行ってきました。

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この日は、生憎の雨模様。しかしながら、ご覧のとおり・・・・境内にはいるには長い行列ができるほど・・・の人の混雑ぶり。 利便性や合理性などうたわれる現代の世の中でも、こうしてある種“縁担ぎ”でもある酉の市に多くの人が集まるこの光景をみると、日本人であることを切実に感じてにんまりしてしまいます。

 

そもそも“酉の市”とは

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酉の市(酉の祭)は、鷲神社御祭神の御神慮を伺い、御神恩に感謝して、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁昌をお祈りするお祭です。(鷲神社HPより引用

 

開催当初の酉の市は、本来は収穫祭として鶏を奉納するために多くの人が参拝に。お祭りでもあるため、きっと今のように露店もにぎわっていたのでしょう、当初は農作物などが露店で商われていたそうです。

しかし、その後、落ち葉を“かき集める”道具である「熊手」が、江戸商人の洒落が合い重なり「運をかきこむ」「金銀をかき集める」道具として、だんだんと“縁起物”として愛でられるようになり、今に至ります。

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活気あふれる賑わい

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境内の前には、直径2Mはあるのではないかと思うほどの大きな熊手。これを見るだけでも、縁起良く感じてしまうほどです。

 

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境内の中に入ると、そこはまるで別世界なほど“めでたい”空間に色染まっています。

 

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境内には、約20~30もの熊手店が軒を構えています。

 

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お店ごとに、それぞれの熊手を華々しく陳列しています。

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そして、あちこちで聞こえる手締めの威勢のいいかげ声と手拍子。

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その場にいるとついつい、自分たちも一緒に手締めをして一緒に祝いたくなるほど。

 

 

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境内の中にいるだけで、意気揚々となってしまいます。

 

 

Juttoku.にも新しい熊手

 

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昨年は初めてということもあり、新宿の花園神社のなかで威勢のよさを感じたお店で買ったのですが、今年からは毎年そのお店で購入していき、一年ごとに大きくしていきたい・・・という思いもあり、境内のなかをグルグルと回りどこで買おうかと吟味。

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そして、偶然目に入ったこの熊手! 掲げられてるお名前にも一瞬目がいってしまいましたが・・・何よりも、ここの熊手のかわいいこと・・!

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写真をつうじておわかりいただけるか・・・わかりませんが、なんとここの熊手は、全てが“紙”で作られており、全て筆で一つ一つ描かれている神様が添えられています。

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私どもも昨年の熊手をお返しさせていただきお焚きあげしていただきますが、熊手も一年飾り“多くの福をかぎこんで”いただき、そして、神のもとにお返しする、すなわち、“神(かみ)”様だからこそ、“紙(かみ)”できちんと作るのだとおっしゃっていました。

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一つ一つ手作りですし、手で描かれているので、神様の表情も違ったりするので、吟味して選んでくださいね!と店員の方に言われ、思わずあれもこれもと手にとり比べ・・・・

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これに決めました!!

 

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私どもにも、威勢よく手締めをしていただき、威勢よく三本締めると達成感と高揚感がみなぎります。

 

 

 

新しい年に向けて

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2015年も残り1か月半となり、この酉の市を迎えるといっきに新しい年を迎える準備へと気持ちが引き締まります。

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とかく、「福をかき込む」といわれる熊手も“縁起”をかつぐという、江戸の粋。

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そのため、前の年よりも多くの福を掻きこむようにと、少しずつ大きなものに買い換えていきます。

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Juttoku.も、来年はこれよりもひとまわり大きい熊手を購入できるためにも・・・・まずは、何よりも、お客様に“香”をつうじてたくさんの福をお届けできるように努めてまいりたい、そう切実にあらためて思いました。

 

 

 

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今年は三の酉まである年です。 熊手は、商売繁盛だけでなく、開運招福などご家庭の中でも飾りたくなる縁起物です。

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笑顔溢れる年にしたいならば「おかめ」さんなど、ほしい福を念頭に選ぶのも楽しいですね!また、何よりも参拝して、境内を歩くだけでも縁起良くなった気分になるほどです。ぜひ、まだ行ったことがない方は足を運んでみてください。

 

 


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三の酉/2015年11月29日(日)

酉の市が開催される場所
鷲神社: 東京都台東区千束3-18-7
花園神社:東京都新宿区新宿5-17-3


 

 

 

 

 

 

 

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