どんど焼きで天に返す

Juttoku.便り
心に深い安らぎを与えてくれる「美しいカオリ」を、自然と調和する「美しいくらし」に、をコンセプトにもつJuttoku.。
四季の美しい日本にいながら、自然と調和する暮らしのなかで、日々様々な出逢いや学びに恵まれます。それは、自然の時間の中に自分を置くことで感じることや、自然をつうじて学ぶ日本の美意識、そして旅先などで見聞することなど。本コラムでは、Juttoku.の折々の暮らしをお届けします。

どんと焼き

松の内の期間も終わり、飾っていた松飾りやしめ縄などをお焚き上げする「どんど焼き」。お正月飾りの門松やしめ縄それに書き初めなどを、火にくべて焼き払う日本の伝統行事です。小正月の1月15日に行いますが、地域によってはその前に行われることも。

Juttoku.でもお飾りしていたお正月飾りや、一年間の福を招福してくれていた招福香七福神をお返ししてきました。

10Mぐらい高く組み立てられた屋台骨にきれいにのせられたお正月飾りや御守。

 

ご住職の念仏が終わったあとに火が着火されましたが、なかなか最初は火がつかず。

 

しかし、あれよあれよの間に火は大きく全体を包み大きな炎となり燃え上がりました。

 

現在はプラスティック製の簡易的なお飾りも増えていますが、元来は“松”や“竹”をはじめとして和紙素材などの自然由来のもの。次々と火が燃え上がり、灰となっていきます。

 

歳神様を天に

こうしてお正月に歳神様をお迎えするために飾っていた門松やしめ縄などのお正月飾りをお焚き上げし、

 

立ち昇る煙で歳神様が天に還られるという意味もあるこの行事。

 

 

火はあっという間に全体を包み込み燃え上がると、支え骨となっていた矢倉だけに。矢倉の頂上には、古札をつけられそして達磨も。

 

しっかりと支えていた矢倉も火の勢いで最後の最後にはきれいに倒れ、

 

15分もしないうちにすべてがきれいに灰となりました。

 

 

無病息災を願い

遠目からみると普通にお飾りだと思っていましたが、これは実はお団子。朝に地元の方々がついて三食に色付けをされた丸団子。

 

地域によっては一色のお団子だったりするそうですが、ここでは三枝にわかれた枝に三色の団子が古くからのかたちをそのままに。

 

どんと焼きの火のうえでお団子をあぶると、

 

外側がこんがり焦げや焼き団子に。 これを食べることで、一年の無病息災を願うといわれており、一年も健康でいられますようにと願い美味しくいただきました!

 

 

気持ちのいい年はじまり

終える頃にはなんともいえない清々しい気持ちに。新しい年がいよいよはじまっていく・・そんな気高く奮い立たせてくれました。

Juttoku.でご案内している招福香七福神の神々様も、お焚き上げしていただいたので、どことなくヒノキの香りも。一年招福してくれていた七福神も天に還られたのかなとおもうと感謝の気持ちに。

 

地域によっては、このようなどんと焼きをするところも少なくなっていると聞きます。もし皆々様の七福神も願いや一年のお役目が終わられましたら、当店に送っていただければ一緒に奉納させていただきますし、天河大弁財天社でも行っているのでご希望であればそちらのほうにご奉納することもできます。ぜひご希望の方はお問い合わせください。

 

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