職人魂のかたまりであるJuttoku.の印香

昨日は、Juttoku.の印香の原型でもある木型の職人の方のところへ行ってまいりました。

電話や手紙等でのやり取りはこまめにさせていただいているのですが、気づけばお会いするのは半年ぶり!!久々の再会に終始心が踊っていました。

仰ぎ見る職人魂

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木型職人の方との出逢いから、かれこれ2年が経ちました。このようなすてきな御縁をいただき、永田様大野屋様には感謝の気持ちでいっぱいです。この場をかりて、あらためて御礼申し上げます。

私は職人の方にお会いするたびに、モノづくりへの姿勢、プロとしての仕事の取り組み方などなど・・・。仕事だけでなく人生においても、多くのことを学ばせていただいております。

私にとっては、まさに師。ご家族の方々とも親しくさせていただいており、いつも先方のもとへ行くのが待ち遠しくも感じています。

さて、お店にご来店いただいたお客様は御覧頂いたことがあると思いますが、Juttoku.の印香が型どられる木型の原型は、まさにこちらの工房で作っていただいております。

淡路島の職人の方にお作りいただいている、香り高い美しい香りを、鼻だけではなく目でみても感じ取っていただきたいという想いでいきついたのが、職人芸で生まれる木型からできる造形です。

 

 

Juttoku.の印香は、職人魂のかたまり

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手掘りで彫っていただいた木型を淡路島の工房に運び、木型にはめて一つ一つ手で作っているのがJuttoku.の印香です。

長年様々な木型を彫っている職人の方も、お香用の木型を彫るの初めて。
干菓子と形は同じでも、元の原料が違えば木型の彫り方が違います。 そこにいきつくまでに、最初の印香の制作の時は何度も淡路島と木型職人の方とのやり取りがありました。  

淡路島の職人の方から聞いた制作時にでてくる問題点を、木型職人の方に伝える時も私にはどう改善したほうがいいのかわからずじまいだったのですが・・・・、この方は問題点をすぐに理解していただき、彫り方を改良していただきました。

彫り方一つでも、多様に変化をつけられるその技術は、まさに職人技。
そして、淡路島のお香職人の方々も木型に合わせてその都度、練り方や水の量の調整等々をしていただきながら、ようやくできたのがJuttoku.の印香。

苦労をおかけしてしまったのは、特に「松」。 松の葉を表現した細かい線と、松の幹の部分の薄さを綺麗にだすのは、双方の創意工夫があってようやくできたといっても過言ではないほど。 

まさに、Juttoku.の印香は、協業からうまれ、職人両者の長年の経験から培われるれっきとした技術の賜物なのです。

 

 「香」にこめる想いは、ここからはじまる

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幾重もの時代をこえ、長くある日本の香を現代に生きる私たちも愛用し、未来へと紡いでいきたいと願うJuttoku.の印香は、まさにここから始まります。

お客様に喜んでいただける商品を作りたいと、昨日も長丁場にわたり話し合いました。企画中の新しい印香のデザインは、今まで以上により繊細さと巧妙な技術が求められます。

その印香に宿る命は、この彫刻刀に一刀ずつこめられます。
びっくりするのが、この彫刻刀の種類。全部で何種類あると思いますか?
この写真に写っているのは、ほんの一部。
なんと、全部で300種はあるとのこと。

彫るデザインに合わせて、300種もの彫刻刀を操るのです。。。

作業工程を何度みても、ただただ舌を巻いてしまいます。こんな細かい彫り方は、はたして人間がなしえる技なの?と思ってしまうほど。

早く新作の印香を皆さまにお見せしたいと気持ちが高ぶると同時に、木型の制作工程をぜひご覧いただきたいという思いでいっぱいです。 ぜひ今度あらためて、この木型制作の凄みをご紹介させていただきたいと思っております。

 

とりあえず、今日はここまで・・・・!次回もお楽しみください!
本日も、当ブログをご覧いただきありがとうございました。

 

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