花鳥風月~美しい自然の移り変わり~
豊かな地球の恵みを敏感に感じ、絶妙な香りの配合を表現してきた先人たちの繊細な感性により培われてきた日本の香文化。それは、自然との共生を大切にし、様々なものを調和させ、新しいものを生み出す日本人の美意識そのもの。そんな日本人の美意識をはぐくむ「日本の美しい自然の移り変わり」を、本コラムでお届けします。
三月の長雨
庭羊歯の春黄ばむ葉にしづかなる雨ぞ久しき明るき空より
これは、歌人である小暮政次氏の歌です。羊歯(しだ)
日本は三月にも長雨があって菜種梅雨とも呼ばれるように、
あいにくの雨模様
さて、先日も職人の工房の元へ淡路島へ行ってきました。
この雨もこれから芽を大きくひらいてく木々にとっては恵みの雨で
伊弉諾神宮へ
淡路島に着き職人の工房の元へ行く前に12年前からいつも伊弉諾神宮にお詣りに来ます。
Juttoku.にとってはここが始まりの場所。12年前にここで一心に祈りを捧げてから今があります。ここに来ると原点に立ち返らせてくれる、大切な場所の一つです。
境内の中にあるこの大きな楠木は心の拠り所のひとつ。雨にうたれながらも木の下から空を見上げていると、葉に落ちる雫の輝きや雨雲の流れに美しさを感じたり。
『あ、そうか。結局は心の持ちよう、とらえ方で変わるのか』と。
さっきまでどことなく憂うように感じてしまうこの雨も、
どこに心の視点をおくかで、とらえる世界も変わってくるようにも
自分をみつめる時間
心の在り方で見える景色も変わるということは、心との向き合い方が問われてきます。
「自らを悪をなさば自らが汚れ、自ら悪をなさずば自らが浄し。 浄きも浄からざるも、各自のことなり。
これは『法華経』からの抜粋になりますが、
一日のうちに少しでも自分をみつめる時間をもち、
これぞまさにJuttoku.
戦国時代の武将たちも戦の前に香を聞き、心を整えていた。
心が真っすぐ立つ
Juttoku.の香が天然由来の原料のみで丁寧に作っているの
そして、真っすぐに伸び立つお香も、心が真っすぐ立つようにとい
弥生の満月の今宵は、香を焚き、ただただ無心に深い呼吸をしてみ
すてきな満月の夜をお楽しみください*
(2020年3月10日満月の夜に配信した月便りの内容を一部変更して転載)
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