ここ数日、梅雨寒の日が続き、道中に咲いている紫陽花が、雨でよどんだ景色を色鮮やか彩って くれていますよね。
さて、今週もお店では新しいお花を活け、お客様をお出迎えさせていただいております。
今週のお花は、[トルコキキョウ]をメイン[フサスグリ]と[アルケミラモリス]を活けてみました。
どのお花もこの季節のお花ですが、中でも[フサスグリ]は珍しいですよね。
果実の色が赤色の系統を赤スグリとよび、白色の系統を白スグリと呼ぶそうです。
毎週お花はこうして活けているのですが、久々にこのテーマでのブログアップになります。先週は、展示会に出展させていただいたりと、ちょっとだけ通常とは違う動きをしていたので忙しない日々でしたが、香を焚いた空間の中で、こうしてゆっくりとお花と向き合える時は最高に贅沢なひと時だなとつくづく感じます。
一年の折り返し時点に
東京も梅雨いりをしてから、連日、しっとりと雨の風情が漂う日々かと思います。
今朝のテレビで、「梅雨バテ」という症状がでているなど特集が組まれていましたが、たしかにこの時期は、湿った空気の重たさもあったり、じとじとした気候の中で、何か気持ちまでもが湿った感じになってしまいますよね。
でも、この梅雨も過ぎると暑い真夏が・・・待ち構えています!!!
新しい年を迎えてから、ちょうど一年の折り返し地点でもありますし、せっかくならば、夏本番を前に、心身のリセットをして年の後半へ備える、この時期ならではの過ごし方を満喫してみてはいかがでしょうか。
香が漂うホッとする空間
雨だから、外に出るのも億劫・・・という方も多くいらっしゃると思います。かくいう私は、この時期になると出不精になってしまいます。 お部屋でまったりしている時間が増えてくる分、お部屋の空間も快適にしたいなぁと思い、先日のお休みの日に久々に大掃除をしてみました。
そのきっかけは、先日のお客様からのお声からでした。
「Juttoku.の印香をお部屋に置いてから、なぜか不思議とお部屋をきれいにしておきたい!という症状にかられるのよね♪」と。
繊細でほのかないいカオリが漂うと、今までは全然気にしていなかった部屋の雑多な部分も、きれいに整えてみたいという衝動にかられるそうです。
すると部屋の空間がスッキリして、今までよりもよい香が漂っている感じがして、ホッとするひと時が増えたとのことでした。
なんとも嬉しいお話を伺えました^^!
お花の「花瓶」と自分の「部屋」
このお話を聞いてから今思うのは、お部屋がきれいになると気持ちも清々しくなりますが、これって、普段活けているお花にも通じるところがあるのかなと思いました。
お花を活けてから、水をこまめに変えたりしたりいつもお花のことを気にかけていると、不思議とお花の持ちもよいのですが、 時として、心に余裕がないときなどは、ついついそのままにしてしまい・・・・気がつけば、花瓶のお水も淀んできてしまい、みるみるとお花が萎れてきてしまったり。
これって、人間にも通じると思いませんか?!
お部屋が汚くなっていったり散らかっていったりすると、なかなかお部屋の中で安らぐことができず疲弊困憊な状態が続いてしまいますが、ホテル並みとはいわなくても、ほどよく整ってきれいにお手入れされているお部屋だと、仕事から帰ってきても、「あぁ~~やっぱりお部屋が一番安らぐ~♪」という感じでゆっくり休めます。
そうすると、きれいに咲き続けるお花のように、自分自身も健やかな日をくらせると思います!
トルコキキョウの花言葉と「香十徳」のおしえ
偶然にも今週活けたお花のトルコキキョウの花言葉は、「清々しい美しさ」。
この〝清々しい”という形容詞がいいですよね。
「香十徳」のおしえのなかに、
清浄心身 身も心も清らかにし
能除汚穢 よく穢れを取り除き
とあります。
この時期は、雨でじとじとして陰気くさい気分や空間になってしまうものです。
「能除汚穢」、まさにそのじめっとした陰気なものをお香を通じて取り除き、「清浄化身」、身も心も清らかに!!!
外はじめじめとしていますが、お部屋の中は整理整頓して、香がただよう、“清々しい”空間に。そして、その中で暮らしているご自身もトルコキキョウのお花のように“清々しい美しさ”をはなたれますように・・・・!
ぜひこの梅雨のひと時、香を焚いて、お部屋での心休まる時をお過ごしください♪
追伸:もう夏はすぐそこですよ・・・・♪ きっと・・!!