(c) oboro|写真素材 PIXTA
毎日通る桜並木も、だんだんと葉の色が目立ちかけてきている頃。
雨・風で、桜も散ってしまうのかな・・・と思うと、 何かもの寂しい気持ちに。
そんな思いで、桜の木の間から空を見上げてみると、
ぼんやりと輝いている「朧月(おぼろづき)」が、顔をのぞかせています。
移動性の高気圧と低気圧が交互に通過する春。
水蒸気に包まれて、柔らかくかすんでみえる春の夜の月、朧月。
一昨日の満月も、どことなくぼんやりと幻想的な雰囲気に見えました。
そんな今宵、二十四節気では、『穀雨(こくう)』。
『穀雨』とは、「雨が降って百穀を潤す」という意味からきている言葉で、
穀物を育成する雨が降るという意味です。
この間まで春めいた陽気で気持ちの良い毎日だっただけに、
しとしと降る雨がつづくと、気持ちがどんよりしてしまいますが、
穀物が成長していくためには必要な雨。
この春に蒔かれた種を潤し、大きく成長していくための 恵みの雨なんですね。
つまりは、私たちが生きていくためにも必要な恵みの雨なのですね。
今宵、恵の雨がやんだ後の朧月を眺め、
お香を焚きながら、一人のゆっくりした時間を過ごしてみようと思います。
本日も当ブログをご覧いただきありがとうございました。