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天皇陛下の傘寿を記念して
天皇陛下の80才の傘寿を記念して皇居で行われている「乾通りの秋の一般公開」に行ってまいりました。
普段は事前に申し込まないと入場ができない皇居内。またとない機会だとおもい、朝からワクワクしながら向かいました。
皇居前の大行列
私が行った時間は、開門から1時間たった11時ぐらいだったのですが、もうその時には長蛇の列ができておりました。
あんなにも大勢の人たちが集まっているにもかかわらず、警察官の丁寧な誘導のもと、みなさん寒いなかでも意気揚々としながら並んでいました。
ボディチェック、荷物検査も済み、いよいよ坂下門をくぐるときは、並び始めてから約1時間過ぎたあとぐらいでした。
悠久の時が流れる空間で楽しむ紅葉
坂下門をくぐると、そこは神社とはまた違う厳かで神聖な空間。現在は皇居であるが、元は徳川家が鎮守していた江戸城の敷地でもある。庶民はなかなか入れない特別な空間に、そして、時がたっても大きくは変わらない不変な空間に足を踏み込んだ瞬間、なんともいえない感極まる思いがこみあげてきました。
坂下門から乾門までの約750メートルもある乾通りには、両サイドにはイロハモミジやイチョウなどがきれいに彩っておりました。
本丸跡地から垣間見える江戸と東京
今回のこの一般公開は、紅葉だけでなくなんといっても、普段はみることができない皇居の一部です。
坂下門をはいってすぐ左手の丘の上にひっそりと佇む新宮殿。
歴史的建造物ともいわれている宮内庁。
そして、【富士見櫓】と。櫓の上からは、富士山はもとより、秩父連山や東京湾までみれていたそうです。
(情報参照元:千代田区観光協会ホームページより)
下から見上げる、きれいに色づいたモミジと堅牢な石垣と富士見櫓の景色も優美で美しいのですが、きっと櫓の上から見える眼下の紅葉の景色と江戸の城下町、そして富士山・・・は、今となっては圧巻の美しさだろうと思いを募らせます。
蓮池壕の看板の後ろにみえるこちらは、【富士見多聞】。
この多門とは長屋作りの武器庫だったそうで、本丸には十五棟の多聞があったそうですが、現在残っているのはこの富士見多聞だけだそうです。
これは、【局門】。 江戸城との境にあるこの内堀を超えた先が、本丸。そこへ、仕えていた大奥の女中が出入りしていた門で、この門の奥に女中たちの住まいがあったそうです。
“局”という響きから、会社にいる「お局様」などを想像していしまいますが、この「局」という意味は、[将軍家などに仕える地位のある女性を敬っていう語]でもあると、丁寧に宮内庁の職員の方に御説明いただきました。
悠久の時をこえて楽しめる秋のうつろい
皇居の周辺は、再開発が進み次々と高層ビルが建っており、東京駅界隈だけでもこの50年で大きく変容しておりますが、皇居の中は外とは対照的に、時がとまっているかとも感じられるゆっくりとした時の流れを感じました。
江戸時代から残っている本丸の石垣や櫓などとみえる紅葉の景色は、とても神聖な美しさとまた時を超えてもつながる不変の自然が描き出す美しさを体感することができました。
天皇陛下傘寿の節目に、今回こうして足を運ぶことができてとてよかったとおもいました。この先も、この平和な時が守られ・・・そして、何十年、何百年さきの後世の人たちにもこの美しさを体感してもらいたいという想いを馳せながら・・・乾門を後にしました。
この「乾通りの秋の一般公開」は、12月7日まで開催されるそうです。今週末の東京の天気は、快晴みたいなので、ぜひお時間を作って行かれてみてはいかがでしょうか。
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