天川村で育てたハーブ

Juttoku.便り
心に深い安らぎを与えてくれる「美しいカオリ」を、自然と調和する「美しいくらし」に、をコンセプトにもつJuttoku.。
四季の美しい日本にいながら、自然と調和する暮らしのなかで、日々様々な出逢いや学びに恵まれます。それは、自然の時間の中に自分を置くことで感じることや、自然をつうじて学ぶ日本の美意識、そして旅先などで見聞することなど。本コラムでは、Juttoku.の折々の暮らしをお届けします。

心も体も安らぐひと時

香を焚きながら心安らぐひと時を大切にしたいと思うJuttoku.では、奈良県吉野郡にある天川村にて育てられているハーブ畑のお手伝いを数年前からしておりました。

特に今年の夏は隔週のように天川にまで行く生活をしておりました。

 

なぜ、天川村に?

6年ぐらい前に観光客の一人として行ったのが本当に最初のきっかけでした。知人から「奈良にとてもすてきな場所があるわよ」と言われた一言にとても駆り立てられ、修学旅行以来行ったことがなかった奈良の地に足を運びました。

“ご縁がある人しか行けない”とまでいわれる天川村。奈良の市内からも2時間はかかりますし、標高1895Mの主峰である霊場「弥山」の麗にある場所です。

この村の中にあるのが、天河大弁財天社。
この神社のこと、村のことについては以前もこちらのブログ内でご紹介させていただいております。

日本の長い歴史を紐とくなかでとても縁のある場所ですが、とにかく山と川しかないといっても過言ではないほど・・・そのままの自然の原風景が残る場所です。

 

「日本」を知りたくて

「日本のお香」のことを知れば知るほど、いきつく壁の一つは“日本はどういう国?”ということにぶつかります。

お香づくり体験の中でも私どものなかでお伝えしているなかに「原料はどれ一つとしていまだに日本ではとれない」ということ。原料が日本で手にはいるから日本のお香ができたのだと思いがちですが、長い歴史をたどっても伝来当初から日本はお香の原料となる和漢香料は他国から輸入をしているものでした。

では何が“日本の香文化”を培ってきたのかと考察していくと、日本人の「感性」にいきつきます。

 

日本人の感性

日本人でありながら日本人の感性、時として、美意識と総称されるものではありますが、調べていけばいくほどその答えは“日本人の自然との向き合い方”にあるのだと気づきました。

コンクリートジャングルの都会でデジタルの利便性に恵まれている時代に生まれ育つと、「自然」というと大きな切口になりすぎて、どことなくわかっているけれどもやはりわからない・・・そんな矛盾な気持ちにぶつかることもしばしばありました。

その答えを求めに、天川村へ還ることが始まったといっても過言ではありません。

気が付いたら一か月に1度は通いはじめ、今年の夏は隔週で行き来しておりました。

 

それは心の迷いや人生の岐路にたったり時に思い悩んだりすることも、自然がすべて教えてくれるという冥利にいきついたからかもしれません。

 

自然の香りを

自分自身と向き合うためでもある“香を焚くひととき”であるからこそ、自然そのものの香りにこだわり職人が厳選して原料を選び調合していただいておりますが、自然そのものの・・・というのをもっと感じてもらえれば・・・と、5年前からお手伝いしていたハーブ園のハーブたちを少しずつですがようやく表にだせればと思いすすめております。

 

その第一弾として、朝採った生ハーブをそのままお届けできればとハーブ園のオーナーの方と話しております。

しかしながら、9月にはいってからの立て続けの台風と大雨により、ハーブ園の土壌もゆるんだり状況などもみながらとなっており、どのハーブをどれぐらいの方々にお届けできるかは現在確認中です。

きちんとわかりしだいあらためてお伝えいたしますが、10月の新月の日に収穫したハーブをまずは第一弾としてすすめております。

 

お香を焚きながらハーブティーからも体も安らぐ。そんな安らぎのひと時をお届けできればと思っております。

 

 

≪追記 2018年9月30日≫

お問合せいただいた皆さま、またご関心をおもちいただいた皆さまありがとうございました。9月は度重なる台風の大雨、風の影響などもあり、一度ハーブの状況をきちんと確認してからの正式発送になることになりました。

楽しみにしていただいて方々には申し訳ありません。
現地で私どもも確認したのち、再度あらためてご案内させていただきます。

 

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