塗香とともに神社仏閣を巡るvol2~大神神社~

Juttoku.便り
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四季の美しい日本にいながら、自然と調和する暮らしのなかで、日々様々な出逢いや学びに恵まれます。それは、自然の時間の中に自分を置くことで感じることや、自然をつうじて学ぶ日本の美意識、そして旅先などで見聞することなど。本コラムでは、Juttoku.の折々の暮らしをお届けします。

 

塗香とともに神社仏閣を巡る

Juttoku.で新たに発売開始をした塗香を携帯して日本各地の神社仏閣にお詣り。その第二弾として、奈良県にある大神神社に行ってきました。

奈良県 大神神社

奈良県桜井市になる大神神社。広大な緑と山に囲まれた自然豊かな地にご鎮座されています。

 

『古事記』や『日本書紀』に記される日本最古の神社であり、古代の信仰の形を今に残す貴重な神社です。
Juttoku.は天河に上がる前にいつも立ち寄らせていただいています。

朱塗りされていない木の鳥居をくぐると、広い参道が続きます。参道の両脇には常緑樹の木々が生い茂っており、この参道を歩くだけで清々しい気持ちになります。

 

手水舎の手前に、祓戸神社があります。“神社の参拝はなによりも清浄を期すことが大切で、心身ともに清らかになって参拝するために最初にこの神社に参拝してください。”という案内板があるように、まずはここで参拝することで清めていただきます。

※余談ですが、以前に何度か神社の水行の修行に参加させていただいたことがあります。水行をする前に身を清めるのですが、その際は行をしながら「祓戸大神」と唱えます。この神様はすべてを洗い清めていただけるとのこと。もし、他の神社でも祓戸神社が境内にありましたら参拝を必ずされてみてください。

 

さて、いよいよ拝殿。

大神神社は三輪山をご神体とするために本殿がなく、拝殿を通して三輪山を拝む原初の神まつりの姿を留めておられます。

 

大神神社とは

さて、あらためて、大神神社は『古事記』や『日本書紀』に記される日本最古の神社です。『古事記』によれば、出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れた大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀ることを望まれ、鎮まられたといわれています。

ご祭神がお山に鎮まっていることから、鎮座されている三輪山に直接祈りを捧げてきました。つまり、神社の社殿というつくりが成立する以前の原初の神祀りの様であり、それゆえ、日本最古の神社といわれています。

 

 

身心を清め、香りを纏い、祈りを

今回の旅のお供に携帯したのはJuttoku.の塗香の「清光」。

手のひらでこすりつけるように纏います。

これで香でも清められ、そして香をほのかに纏い、麗らかな気持で祈りをささげることができます。

 

ご祭神

先述にあるように、ご祭神は「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」となられます。

祭神さいじんは国造りの神様として、農業、工業、商業すべての産業開発、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなど世の中の幸福を増し進めることを計られた人間生活の守護神として尊崇そんすうされています。

そして、崇神すじん天皇の御代に大流行した疫病をご祭神さいじんしずめたこと、杜氏とうじの高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)がご祭神さいじん神助しんじょで美酒をかもしたことから、医薬の神様や酒造りの神様として広く信仰をあつめておられます。また、ご祭神さいじんの御名、「大いなる物の主」はすべての精霊(もの)をつかさどられる・べられるという意味をあらわし、災をなす精霊(もの)をもしずめ給う霊威れいいから厄除け・方位除ほういよけの神様としても厚くうやまわれています。

(引用元:大神神社より)

 

 

 

ご神体の三輪山へ

さて、拝殿を前にお詣りをした後は、天気も良くお日柄もよかったということもあり久々にご神体の三輪山にも登ってきました。

 

拝殿を左に進んでいくと「くすり道」という薬の神様「狭井(さい)神社」への参道で薬業関係者奉納の薬木・薬草が植えられている道の入口にたどりつきます。

 

3分~5分ほど歩いていきます。

 

この山道は木々の生命の力強さを感じられ、歩くだけで木々から力強さをもらえるような感じがいつもしてお気に入りの参道です。

 

「狭井神社」の鳥居をくぐり、境内へと進んでいきます。

 

「狭井(さい)神社」は三輪の神様の荒魂(あらみたま)を祀られています。力強いご神威から病気平癒の神様として信仰が篤いといわれており、とても神聖な気が満ちています。

 

入山の手続きを

こちらの境内の社務所にて三輪山への入山登拝の手続きをします。

ご神体でもある神聖な山。かつては禁足の山として入山制限がされていましたが、明治時代以降禁約を守ることを条件に登拝できるようになりました。

本来であれば白装束でなければいけないといわれていますが、社務所で手続きをするといただける”三輪山参拝証のたすき”をかけることで入山が認められます。

 

三輪山へ登拝

入山の前に祓串を持って自身でお祓い(自祓い)。

 

この山道から登っていきます。

 

入山の前にも、社務所にて注意事項を再三再四うけますが、くれぐれても三輪山はご神体です。水分補給以外の飲食とカメラによる撮影は禁止、山内のことは他言無用とされています。

岩肌を手をかけながら登るという険しい山ではありませんが、途中急こう配な坂道の連続で登りだけでも1時間~1時間半はかかると思います。

 

序盤から木々の合間を登っていく山道。けっこう激しく呼吸が上がり、頭の中で『無理だ、あきらめよう』という声が頭のなかでひしめきあうのですが、不思議と山腹中盤以降になるとそういう声さえも聞こえず無心になります。鳥のさえずり、土の香り、木々の香り、とにかく自然に包まれるというのを五感で感じながら、一歩一歩歩み進められます。

 

頂上はどういうところかは・・・行ってのお楽しみ。

 

登拝を終えて戻ったときには、爽快感でいっぱいです。

 

 

霊水をいただく

下山後は、狭井神社の横にある「薬井戸」に行ってみてください。

ここは、三輪山からわきでている「霊水」と呼ばれており、古くから万病に効くといわれる薬としてもとめられたり、書画の方がもとめにきたりとするご神水。

身体に染みわたり、元気になるといっても過言ではないほど。

 

 

 

原点に立ち還る

いつも不思議なのですが、大神神社でお詣りをするとその時に必要なメッセージみたいなものが聞こえます。そこでハタっと目が覚める自分がいます。

「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」がここに鎮まりたいと願い、ここから日本の歴史もまた始まっていきます。

何かこの地に来ると”原点に立ち還らせて“くれるそういうのがあるのではないかとも思います。

わかってはいるけれども”自分は何だろう”なんて、自分探しの旅の一か所としてお詣りされるのもいいのかもしれません。

 

 


今回行った場所:大神神社

住所:〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 大神神社
参拝自由
URL:http://oomiwa.or.jp/

≪三輪山登山について≫
・受付場所:「狭井神社」境内の社務所(神体山登拝申込受付所)
・登拝料:300円/人
・受付時間:9:00~14:00
※入山登拝禁止日:1月1日~3日、2月17日、4月9日、4月18日(午前のみ)、
10月24日、11月23日。

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