花鳥風月~美しい自然の移り変わり~
豊かな地球の恵みを敏感に感じ、絶妙な香りの配合を表現してきた先人たちの繊細な感性により培われてきた日本の香文化。それは、自然との共生を大切にし、様々なものを調和させ、新しいものを生み出す日本人の美意識そのもの。そんな日本人の美意識をはぐくむ「日本の美しい自然の移り変わり」を、本コラムでお届けします。
今年の梅雨は例年よりも長く、
そんな、梅雨があけてようやく本格的な夏の季節の到来ですが、
『中庸(ちゅうよう)』
言葉の語源は儒学にありますが、意味としては「かたよることがな
心の器の大きさは、
いくら心の器が大きくなったとしても、
少ししか水が溜まっていなければ満月も映し出されやしない。 小さくても、水が満杯でいることで、 丸い満月を映し込むことができます。
この言葉をなげかけられたとき、己の心の器の大きさよりも、
さて、今宵は葉月の満月の夜。自分自身の心の器の中の水の張り具
かく言う空海は「阿字観瞑想」
心の器の水が抽象的すぎるのでわかりずらい方もいらっしゃると思
そういう意味では、『月輪観』
- ご自宅にある器か桶に水を入れてください
- ボウルの水に映った満月を見て瞑想します。
(ここでのポイントは、水面に映っている満月が自分の内側にはい
その際、香を焚くことで時間の目安にもなりますし、
心の水を満たす方法はそれぞれなので型にはまることなく行われる
笑みがあふれだす、そんな満月の夜をお過ごしください*
(2020年8月満月の夜に配信した月便りの内容を一部変更して転載しています)
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