香を「聞く」と落語に通じる世界

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、先日、落語を観賞してきました!

こういうことを言うと・・・怒られてしまうかもしれませんが、ついこの間まで落語の面白さが今一つわからず、ずっと話を聞いているのは退屈だなぁと思っていたのですが、昨年末にご縁あって“三遊亭鳳楽”師匠の落語を観賞させてもらってから、すっかり落語の魅力に吸い込まれてしまいました。それ以来、機会があれば寄席などに足を運ばせていただいております。

先日も、楽しみにしていた鳳楽師匠の独演会に仕事後行ってきました。

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江戸の街へタイムスリップ

まだまだずぶの素人なので落語の魅力など語れる資格はないのですが、私が率直に落語の世界に魅了されているのは、一つ目はとにかく楽しい♪ということ、そして、二つ目はまるで鳳楽師匠が壇上で話しているのが映像となってその世界に入り込め、まるで江戸の街へタイムスリップしてしまうかのような疑似体感♪です。

一つ目のとにかく楽しい♪は、その文字ずらとおりで・・・とにかく終始笑いっぱなしです。 クスッと笑ってしまったり、ゲラゲラ笑ってしまったり・・・いつも1時間~2時間の寄席の後は口角が自然とキュッと上がり自然なリフトアップがされています^^。

二つ目は、毎回自分でも不思議に感じるのですが、高座には座布団と師匠しかいないのに、私の目に映るのは江戸の街なみ、いろいろな人物、時には一緒に自分もお蕎麦を食べたり、呑んでいるかのような錯覚にも陥ってしまうかのような・・・・頭の中では完全に3D映画の中に、いや・・・タイムスリップしているかのようにリアルに感じてしまうところです。

 江戸時代は昔の文献などでも、文化が栄え、また人情あふれる平和な時代だったと書かれていることもあり、いつも興味があり憧れの時代の一つでもあります。

 

 

今回の演目

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お弟子さん達のお話のあと、いよいよ師匠の高座。今回は、「お見立て」と「唐茄子屋」。

お見立て(おみたて)
江戸時代の笑話本に原話があるとされる古い噺。「お見立て」は、見て、えらび定めるの意で、廓の張り見世で格子内に並んだ花魁を選ぶときに若い衆が使用していた言葉。大正年間に写真の普及とともに張り見世は少なくなっていった。【引用元:第264回 三遊亭鳳楽独演会 パンフレットより】

唐茄子屋(とうなすや)
夏の噺の代表作である。古今亭志ん生、鳳楽の大師匠三遊亭圓生など多くの名人上手が演じ、現在も夏の寄席では必ずといってよいほど演じられている。 演者により演出が異なり落語の醍醐味を楽しめる人情噺である。「唐茄子屋政談」として演題をだすこともある。円熟味をました鳳楽の芸を大師匠圓生の香りとともに楽しめる一席となっている。
【引用元:第264回 三遊亭鳳楽独演会 パンフレットより】

お見立ては“笑い噺”である一方、唐茄子屋は笑いもあるが人情噺。 唐茄子とは、かぼちゃのことで江戸では唐茄子と呼んでいたそうだが、この唐茄子屋というタイトルから噺、オチまでは想像をはるかにこえた展開であり、スカッと笑えて最後はホロッとするいい噺でした。

 

「お見立て」に出てくる線香

「お見立て」の噺は、とても面白いのでぜひ一度鑑賞していただきたいのですが、このお話の中の最後クライマックスでお線香がでてきます。といっても、香りを語るというよりも煙・・・がオチへつなげていく一つの重要なシーンです。


江戸時代の遊廓、吉原にて。
この日は、遠くからはるばる来た常連のお客さんが花魁に会いにきました。しかし、花魁はこの人に会うのがどうしても嫌なので若い衆に、お客さんに体調を崩して今日は会えないと言ってくれと頼みますが、そうであればせめてお見舞いだけさせてくれと懇願するお客さん。でも、どうしても会いたくない花魁は、「恋い焦がれて死んだと言いなよ」と。 若い衆からそう聞いたお客さんは悲しみに浸り・・・それでは、せめてお墓参りだけでもさせてほしいと。

しかし、花魁の会いたくないおもいからでたこの嘘話なので、お墓なぞあるわけもなく。花魁は、適当に新しそうな墓石を見つけて墓石を覆い隠すようにたくさん花を飾り、そして、墓石の戒名が見えないようにたくさん線香を焚いて、ごまかしてくれと。 ただ、若い衆がごまかそうとしてもすぐにその墓石が違うとバレてしまい、これも違うあれも違う、となり、最後は「いったいぜんたい花魁の墓は何処だ」。「へい、沢山ございますので、どうぞお見立てください」。m(__)m


オチを言って最後にお辞儀されるので、思わず絵文字でお辞儀(m(__)m)をタイプしてしまいましたが、ざっとこのような流れのお話です。 しかし、こうして見ると・・・・・笑いの要所を全然伝えられていないので、せっかく楽しい落語の噺を変に要約するものではないと少し省みてます・・・。

墓石の文字を覆い隠すほどの煙がまっていたのですから、どれぐらいお線香を手向けたのでしょうか・・・・。とにはかくにも、ぜひ機会があればご高覧くださいませ。

 

粋と呼ばれる貴重な文化が育った江戸の吉原

「お見立て」の噺の舞台である江戸の吉原。ここは、江戸幕府に公認された遊廓で始めは現在の人形町近くにあったそうですが、その後江戸で大きな火事があり現在の日本堤に移転したそうです。

 

遊廓と聞くと夜の街のようにも思えてしまっていたのですが、師匠によると、江戸の粋と呼ばれる貴重な文化が育った場所だったそうです。 多くの知識人や文化人が集まり、高級な社交場としての地位が高められ、文学や、音楽、美術などの芸術の誕生、江戸の庶民の文化生活にも大きな影響を与えてきた文化の面でも大切な場所であったそうです。

 

また、話によると花魁は教養も高かったとか。元は地方から売り売られた少女だったのが、のぼりあがっていく過程の中で学び得ていったのでしょうか。また、噺の中でも師匠が花魁を演じるときは、「~ありんす」と独特の花魁言葉を使ってましたが、この花魁言葉も各地方出身の女性が流入していたので、当初は各地のお国言葉が使われていたそうですが、いろいろな言葉が混在しては色気がないことで、やがて優艶な吉原の花魁言葉に統一していったそうです。

 

香を「聞く」と落語に通じる世界

このように、落語の噺の中に吸い込まれるかのように江戸時代にタイムスリップしているかのように感じられるのも落語の楽しさの醍醐味の一つ。

それは、きっと噺の世界が聴いている人が情景を豊かに”想像”し、自由に楽しめるからだと思います。同じ噺を聴いていても、恐らく人それぞれに頭の中に浮かぶ映像や感じ方は様々だと思います。目には見えないけれども、そこには豊かに情景を想像してみえる世界がひろがっています。

 

これは、「香道」や香を「聞く」にも共通する部分があります。 一片の香木の香りを“聞き”広がる世界。それは、たしかに人それぞれ感じ方は違えども、目に見えないものから想像してみえる幽玄な世界があります。

ぜひ、この自由に想像しながら噺の世界を楽しめる落語ですが、ついつい敷居を高く感じてしまったり噺だけと退屈に感じてしまうこと無かれ!! 香を焚きリラックスしてストレス発散するのもいいですが、こうして楽しい噺を聞いてスカッと笑えるのも気持ちのいいものです

ぜひ仕事帰りにもタイミングがあえば行ってみてください!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました♪

 

 

 

(参考までに)

最後に、余談ではありますが、私はすっかり鳳楽師匠のファンになり、来月も何席かチケットを既に購入してしまい観覧してくる予定でおります。

鳳楽師匠の独演会は、この先下記のスケジュールで行われるそうです。
・平成27年8月21日(金)/平成27年9月25日(金)/平成27年10月23日(金)
上記日程のものは、会場は日暮里サニーホールで行われ、開演は午後6時半からになります。当日、会場でもチケットは販売されていますのでぜひお時間できた方は一度足を運んでみられてはいかがでしょうか?

また、東京は気軽に楽しめる寄席もあります!

浅草演芸ホール
東京都台東区浅草1-43-12
Tel:03-3841-6545

お江戸上野広小路亭
東京都台東区上野1-20-10 上野永谷ビル
Tel:03-3833-1789

お江戸日本橋亭
東京都中央区日本橋本町3-1-6
日本橋永谷ビル1F
Tel:o3-3245-1278

国立演芸場
東京都千代田区隼町4-1
Tel:03-3265-7411

新宿末広亭
東京都新宿区新宿3-6-12
tel:03-3351-2974

 

落語を聞き、思いっきり笑い、日頃の嫌なことも吹き飛ばしてしまいましょう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天地人の三徳から織りなされるこの美しき世界

皆さま、こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。

 

年始のご挨拶に

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2015年新しい年もはじまり2週間が経ち、約1ヶ月ぶりにまた天川に参りました。去年もちょうど今頃に天川に来ていたのですが、その時は防寒をきちんとしていないと寒くてしかたがなかったのですし、雪が積もるほど降っていたので天川までの道中も心配していたのですが、今年は驚くほど暖かったです!(ただ・・・それは、到着した日だけでした・・)

今回は新しい年を平穏に迎えることができたことへの感謝をお伝えしに、また、新しい香りの打合せや村の方々との交流やご神事にも参加するべく3日間ほど滞在し、充実した時を過ごさせていただきました。

そして、この3日間を通じてあらためて、「自然」への敬愛の念、また私たち人間は「自然」に生かされているということを強く実感しました。

 

人間の力は大自然の前では無力であること

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今回参加させていただいたご神事がとりおこなわれた1月17日は、あの阪神・淡路大震災から20年という年月が経った日でもありました。

ご神事の冒頭では、宮司様により鎮魂の儀も執り行われ、お話をつうじて皆それぞれが20年前の今日を思い返しておりました。

噴火、地震・・・・、何時起きるか知れない自然災害は私たち人間にとっては脅威に感じます。何故ならば・・一瞬にして多くの尊い命が犠牲になってしまうから。 ただ、同時に、人間の力は大自然の前では無力であることが骨身にしみます。

 

たとえ一粒たりとも天地人の三徳によりて生ず

これは二宮尊徳の書物に残されている言葉です。
天が太陽の光と雨水を与え、田畑の土が作物を育て、そして人間の働きがあって米ができる。
つまり、人が働かず天地の力がなければ、米は一粒たりともできない、ということを説いています。

近年科学がより発展しビニールハウスや人口光による栽培などできますが、制御できない自然が司る天候・地震には太刀打ちすることさえできず、大雪などがあればビニールハウスも簡単に破壊されてしまいます・・・。

ご神事の最後に宮司様は「ここ最近は、自然に対して人間が慢心しているときがある。生きとし生けるもの一人として、何ができるか、一人ひとりが悟ることが大切である」と仰っていましたが、まさにその通りであるとしみじみ感じました。

天地人の三徳、すなわち、神と自然と人間の力によりこの世は成立しており、どれ一つとして抜きん出るものもないのですね。

 

自然と共存することこそが美しい暮らし

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こうして”自然”との向き合い方をあらためて学ばせてもらい思うこと。それは、自然に順応し共存してきた日本人の暮らしというは、合理化・近代化していく社会風潮のなかで見捨てられていってしまっておりますが、忘れずに自分たちの世代で絶やすことなく後世にまで残していけるように紡いでいかなければいけないと思いました。

 

日本の香文化の発展の背景には、日本人が元来自然と寄り添いながら暮らしていた自然共存の考えをもっていたからだとも考えており、また、Juttoku.が扱うお香/アロマも原料は全て「天然」のもので自然の中で自然に生息して育った木樹、花、葉、根・・・全ては自然に属している「自然の産物」なので、日頃より自然に対して敬意をもって接してきましたが、今回の旅をつうじてあらためてそ自然への敬愛の念を強く痛切に感じました。

 (Juttoku.の考えについては「こちら」にてご紹介させていただいております。)

自然に順応し共存していくことは、まさに日本人の暮らしそのものであり、大切にしたい”美しい暮らし“でもあると強く実感しました。

 

皆さまも、ぜひ”美しい暮らし”を心がけてみてはいかがでしょうか。 きっとその暮らしの先には、自然も私たちの心も美しい旋律を奏でる平和な世界があるのと信じ・・・♪

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

«補足:ご紹介までに・・・»

四季折々の天川の風景。

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 SONY DSCSONY DSC降り注ぐ雪に包まれ・・・また異空間な雰囲気です。

悠久の時をこえて楽しめる秋のうつろい

いつもご覧いただきありがとうございます。

紅葉1

天皇陛下の傘寿を記念して

天皇陛下の80才の傘寿を記念して皇居で行われている「乾通りの秋の一般公開」に行ってまいりました。

普段は事前に申し込まないと入場ができない皇居内。またとない機会だとおもい、朝からワクワクしながら向かいました。

皇居前の大行列

皇居2

私が行った時間は、開門から1時間たった11時ぐらいだったのですが、もうその時には長蛇の列ができておりました。

皇居1

あんなにも大勢の人たちが集まっているにもかかわらず、警察官の丁寧な誘導のもと、みなさん寒いなかでも意気揚々としながら並んでいました。

ボディチェック、荷物検査も済み、いよいよ坂下門をくぐるときは、並び始めてから約1時間過ぎたあとぐらいでした。

 

悠久の時が流れる空間で楽しむ紅葉

皇居3

坂下門をくぐると、そこは神社とはまた違う厳かで神聖な空間。現在は皇居であるが、元は徳川家が鎮守していた江戸城の敷地でもある。庶民はなかなか入れない特別な空間に、そして、時がたっても大きくは変わらない不変な空間に足を踏み込んだ瞬間、なんともいえない感極まる思いがこみあげてきました。

坂下門から乾門までの約750メートルもある乾通りには、両サイドにはイロハモミジやイチョウなどがきれいに彩っておりました。

皇居4

皇居5

 

本丸跡地から垣間見える江戸と東京

今回のこの一般公開は、紅葉だけでなくなんといっても、普段はみることができない皇居の一部です。

皇居6坂下門をはいってすぐ左手の丘の上にひっそりと佇む新宮殿。

皇居7

歴史的建造物ともいわれている宮内庁。

皇居8そして、【富士見櫓】と。櫓の上からは、富士山はもとより、秩父連山や東京湾までみれていたそうです。
(情報参照元:千代田区観光協会ホームページより)

皇居9下から見上げる、きれいに色づいたモミジと堅牢な石垣と富士見櫓の景色も優美で美しいのですが、きっと櫓の上から見える眼下の紅葉の景色と江戸の城下町、そして富士山・・・は、今となっては圧巻の美しさだろうと思いを募らせます。

 

皇居10

蓮池壕の看板の後ろにみえるこちらは、【富士見多聞】。
この多門とは長屋作りの武器庫だったそうで、本丸には十五棟の多聞があったそうですが、現在残っているのはこの富士見多聞だけだそうです。

 

局門これは、【局門】。 江戸城との境にあるこの内堀を超えた先が、本丸。そこへ、仕えていた大奥の女中が出入りしていた門で、この門の奥に女中たちの住まいがあったそうです。

“局”という響きから、会社にいる「お局様」などを想像していしまいますが、この「局」という意味は、[将軍家などに仕える地位のある女性を敬っていう語]でもあると、丁寧に宮内庁の職員の方に御説明いただきました。

 

 悠久の時をこえて楽しめる秋のうつろい

皇居11

皇居の周辺は、再開発が進み次々と高層ビルが建っており、東京駅界隈だけでもこの50年で大きく変容しておりますが、皇居の中は外とは対照的に、時がとまっているかとも感じられるゆっくりとした時の流れを感じました。

江戸時代から残っている本丸の石垣や櫓などとみえる紅葉の景色は、とても神聖な美しさとまた時を超えてもつながる不変の自然が描き出す美しさを体感することができました。

 皇居12

天皇陛下傘寿の節目に、今回こうして足を運ぶことができてとてよかったとおもいました。この先も、この平和な時が守られ・・・そして、何十年、何百年さきの後世の人たちにもこの美しさを体感してもらいたいという想いを馳せながら・・・乾門を後にしました。

 

 皇居16

 

この「乾通りの秋の一般公開」は、12月7日まで開催されるそうです。今週末の東京の天気は、快晴みたいなので、ぜひお時間を作って行かれてみてはいかがでしょうか。

 皇居15 皇居17

 

 

本日もご覧いただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

「鬼は内~福は内」~鬼も神としてお迎え~

こんにちは。
Juttoku.ブログをご覧いただきありがとうございます!

 

 

 昨日は、無事に約束通りの時間に天川につくことができました。
「2月は一番冷え込むときだから、厚着して気いつけて、来いやぁ~」という
お言葉をうけて、2重にも3重にも着重ねてきた私ですが・・・、
拍子抜けしてしまうぐらい、天川も春めいた陽気で、コートなしで歩けるほどでした。
(ちょうどこの日は、全国的に4月下旬並みの暖かさだったみたいですね!)


さて、この日は打合せがおわったあと・・・、
19時から行われた「鬼の宿」という御神事に参加させていただきました。

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「節分」~新しい年を迎える準備~

ついこの間、新年を迎え、1月はまだまだあると思っていたのもつかの間!
あっという間に、2月を迎え、今日は「節分」です。

通常「節分」は、新しく迎える一年の始まり(立春)を前に、
これから始まる、新しい一年が、不幸や災いが無い一年になりますように』と
無病息災の願いをこめて、立春の前日の2月3日に、行う行事です。

(参考までに)

「節分」と聞くと、立春前の2月3日だけだと認識されている方も多いかと思いますが、
本来は、季節の変わり目にあたる立春、立夏、立秋、立冬の前日が全て節分と
されていたそうです。歴史の流れの中で、室町時代から、一年の節目にあたる春の節分に重きが置かれはじめたとのこと。
やはり、“春”が年のはじめりが気持ちが引き締まるのでしょうか・・。

季節の変わり目には悪鬼が出てくる


いろんな諸説があると思うのですが、私が聞いて学んで納得したのが、こちら。
陰陽道では季節の変わり目には悪鬼が出てくるといわれ、豆を擦る音が僧侶の数珠をする音に似ていていることから「鬼は外、福は内」のかけ声を声高らかに発することで、「魔滅」になると信じられてきました。” (釈老子より)

そのため、多くの皆さまが、「鬼は外~、福は内~」と豆をまかれたのではないでしょうか?

「鬼は内~、福は内~!!」 あれ?鬼は外~ではないの?!

しかし、ここ天河大弁財天では、節分前の2月2日の夜に「鬼の宿」という神事をとりおこない、
鬼をわざわざ迎えいれ、翌3日には、「鬼は内~、福は内~!」と唱えながら、豆をまくのです!

その所以とは・・・・

 [天河神社HPより、一部抜粋]
○天河社社家は、役行者の供に祀られております前鬼、後鬼の子孫と言い伝えられており、節分祭宵の晩『鬼の宿』として、先祖である鬼(神)をお迎えします。かつて天川の民が新しい年(節分)を迎える前夜、里宮を通して祖先の霊を迎えた古い信仰の名残りともいわれる神仏習合の神事です。

○この神事は、神社の社殿ではなく、役行者に仕え大峯山開山を助けた鬼の子孫と伝えられる社家の民家の中で斎行される点。そして、夜更けから深夜にかけて厳かに斎行される点がこの神事のユニークな点です。

このように、天河大弁財天では、得て嫌う「鬼」を、邪気だといって豆をまいてはらうのではなく、「神であり先祖であり、お迎えするもの」として、鬼(神)を節分前夜にお迎えします。

神聖な儀式である「鬼の宿」

神でありご先祖様でもある鬼を迎えいれるご神事は、日本でもここ天河弁財天のみと
いわれております。

節分前の前夜。社殿で神事が執り行われたあと、そのまま松明に火をともし、
神官のあとに続いて、宮司様のご自宅に向かいます。
「鬼の宿」といわれう所以は、ここにあり、遠い先祖でもある鬼(神)さまを迎え入れる
ために、布団を二枚ひき、おにぎりをそなえて、祝詞やお経、ご真言を唱え、お招きします。
その間、神官は鬼(神)様がつかう井戸水を汲みにいき、その聖水がはいった桶
お部屋の中に置きます。 

クライマックスは、ここから。明朝。
聖水が入った桶の中に、砂などが入っていたら、鬼(神)様がいらっしゃったというサイン。
入っていれば、滞りなく鬼(神)様をお招きすることができたということで、神事を修めること
ができるのですが、もしも・・・・はいっていなければ、
宮司様にその力がなくなったということで、宮司職を辞することになり、翌日の節分祭を
執り行うことができなくなるのです。

「鬼の宿」は神聖な儀式であるゆえに・・・・

実は、上述した内容は天河の方々に聞いたお話です。
なんと・・・今年からは、「鬼の宿」のご神事は神官のみで行われることになったそうです。

お話を伺うと、年々神事に参加される方々が増えてきて、
宮司様の自宅にはいりきれなくなったなどがあるとのこと。
おそらく、神聖でなおかつたいへん厳かな儀式であるがゆえ、きちんと聖域を守られた
のでしょう。

そのため、今年からはご神事は、拝殿にて鬼(神)様を招き入れる儀式のみが行われ、
「鬼の宿」となる神事には禰宜様と権禰宜様はじめ、数名の神官の方々が
松明をもって、宮司様のご自宅に向かわれました。

神へと祈りを伝える香の役目

2月2日、19時。
拝殿に集まった人数は、延べ80人強なのではないでしょうか。
山間部なのにもかかわらず、多くの方々が続々と集まってきました。

拝殿を前に、真ん中に護摩焚きのスペースがあり、それを囲むように、みんな並び座ります。
場を清めるために、まずは香が焚かれ、ご神事が始まります。

細かい描写は、ここでは控えさせていただきますが、この神事に参加させていただいて
あらためて感じたのが、「香」の役割です。

杉の葉が敷かれた上に、護摩木がきれいにつまれ、火がつき、
そこに祝詞やご真言を唱えなから、香も火の中にいれられます。
暗闇の中、炎の光と、そしてそこから放たれる幽幻な香りで包まれ、
燃え上がる炎と、そして、香からはなつ煙が、上へ上へとのびあがる光景は、
なんとも、神がかりてきな空間でした。

今度ブログで、詳しく書かせていただきたいと思いますが、
歴史の文献では、古代の人々は香りに”神秘の力”を感じ取っていたと。
そのため、古代社会の原始宗教でも、祈祷師や魔術師は、
香を焚いて、神に祈りを捧げていたそうです。

何千年もの時が経っても、香の役割が変わらない。
神事に参加しているあいだは、悠久の時の流れの中にいるかのようでした。

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この写真は、すべて神事が終了したのち撮影させていただきました。

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 宮司様に呼ばれ、近くにいってみると・・・・びっくり・・・・!!
Juttoku.の印香、「ハート」と「松竹梅」が焚かれておりました。

古の時代から続くものと、現代が織りなす瞬間に感じ取れ、まさにこれはJuttoku.の思いそのものであると感慨深く感じたのと同時に、
何よりもこのような神聖の場に焚いていただき、香を扱うものとして、大変嬉しい限りでありました。

“鬼”のような強いパワーを吸収!


今回、こうして初めて参加させていただいたご神事でありましたが、「鬼」といって毛嫌い払うのではなく、そこに”神”として上げ祀るところに、日本人の精神性の奥深さを感じ取ることができました。


神官の方から、『こうして鬼を招きいれることにより、皆様の中にも“鬼”、つまり、“強いパワーと厳しさの象徴 ”を迎えることができました! 心身を清め、新たな気分で新しい年をお迎えくださいね!』とお声をいただきました。

皆様にとっても、新しい良き一年になりますように・・・!
祈念して・・・・、
本日のブログはここまでとさせていただきます。 
最後までお読みいただきありがとうございました!

【日本の聖地巡礼】 大神神社

皆さま、こんにちは。
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今日は、前々から行きたかった『大神神社』に参拝に行ってまいりました。
午後から天川でアロマの商品の打合せがあったので、
それまでに間に合うようにと・・・朝4時に起きて、朝一の新幹線に飛び乗り、
行ってまいりました。

 

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御神体は三輪山。日本最古の神社といわれる神社。

『大神神社』は、日本最古の神社といわれており、
「古事記」や「日本書紀」にも記載されている三輪山をご神体とされている、
由緒ある神社です。

なぜ、この神社にどうしても行きたかったかというと、
日本の香の始まりが、日本書紀にも記載されていることもあり、
去年の夏は、「古事記」「日本書紀」をひたすら読みあさっていました。
その際、重要なシーンの一部でもある、大国主の神が一緒に国造りをしていた
少彦名神が常世の国に返ってしまい、一人でどうすればいいのか・・という
中で、三輪山が重要な場所になるのです。
それ以来気になってしかたがなかったのです。

凛とした神聖な神域

京都から近鉄線の乗換がスムーズにできたため、奈良の大和八木駅に着いたのは、
朝の9時30分ぐらい。 駅からレンタカーを借りて、約15分ほどで到着!

日曜日ということも重り、参道には屋台や出店がでていて、
朝から多くの参拝客も列をなし、賑わいのある感じでした!

しかし、「二ノ鳥居」をくぐると、そこは今までの空間とは、まったく違う
凛とした神聖な神域へと変わりました。

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大神神社の参道は、鬱蒼と木々が繁り、風になびいて杉やヒノキの木々の
香りが心地よく、
心の中までも清らかにしてくれるかのようでした。

 

拝殿の後ろにあるご神体「三輪山」

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拝殿前の最後の鳥居は、古代から建立されていると思わせてくれる
珍しい形です。
横木がなく、2本の縦柱間に大しめ縄が張り巡らせています。

 

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神社の中でも重要な「本殿」がない大神神社は、拝殿の後ろのある“三輪山”がご神体です。
現在の拝殿は、寛文4年(1664)徳川4代将軍家綱が造営されそう、江戸時代を代表する 堂々とした建物で、大正10年に国の重要文化財に指定されました。

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 拝殿前に立つ「巳の神杉(みのかみすぎ)」。

“江戸時代には、「雨降杉」とあり、雨乞いの時に里の人々が集まり、この杉にお詣りをしました。いつの時代からか、杉の根本に、巳(み)さん(=蛇)が棲んでいるところから、「巳の神杉」と称せられるようになり、巳さんの好物とされる卵が、酒とともにお供えされています。”
(引用元:大神神社HPより)

御祭神の大物主神が蛇に姿をかえれたという伝承が、「日本書紀」にも記載されており、
蛇神は大神の化身として信仰されています。

この日も、『このご神木は大きな力をお持ちだ!』と仰って、熱心に手を合わされている方を
多くお見受けしました。

 

参拝後の帰りみち、苗木の販売がされておりました。

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境内の木々の種子を採取し発芽したもの”とのことで、
『なんてん』と『センリョウ』をいただいてきました!
お店の前の小庭園に植林させていただこうと思っています。(お店にお立ち寄りされた際は、ぜひご覧ください!)

 

 

お茶を一服。心休まる、つかの間のひととき。

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 偶然にも、毎月第一日曜と第四日曜しか行われていないというお茶の席がひらかれておりました。せっかくの機会ですので、三輪山の麓のこの静かな境内の中でお茶をいただきました。IMG_9632

 気づけば、朝からノンストップでここまで来ていたので、
お抹茶をいただきながら、つかの間の心休まるひとときを過ごさせていただきました。

おだしいただいたお抹茶の器は、「七草」がかわいく描かれており、お抹茶も大変おいしかったです。

 

パワースポットといわれるが、聖域が守られている未知なる空間


日本の5大パワースポットの一つとまでいわれているみたいで・・・、
せっかくの聖地が観光地みたいになっていたらいやだな・・・と思っていたのですが、
偶然なのかたまたまなのか・・・
私が参拝したときに見受けられた参拝客のみなさんは、
誰もが、必ず鳥居の前で一礼を深々とされていて、
神様にきちんと向き合われている方が多くいらっしゃったのが、すごく良い印象でした!

今回は、時間の都合で、拝殿までの参拝となってしまいましたが、
ほかにも、財宝の神様といわれる「神宝神社」や、薬の神様として信仰が深い「狭井神社」や、
女性の神様「市杵島姫神社」など、まだまだまわらせていただくところがあります。
なによりも、次回こそは、御神体である三輪山を登らせていただきたいと思っています。
(http://www.oomiwa.or.jp/nyuuzantouhai.html)

 それでは、これより天川に向かいます!

本日も最後まで当ブログをご覧いただきありがとうございました。

 

アクセスのご案内

◆大神神社◆
HP: http://www.oomiwa.or.jp/index.html
住所: 奈良県桜井市三輪1422

主祭神: 大物主大神、大己貴神、少彦名神
創建:   不明  (神話にも登場する日本最古の神社)

駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JR「三輪駅」から徒歩5分

 

 

 

 

 

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